- 2010年1月 4日 22:08
- ギャルゲー
→「ここより、はるか -Surrounded sea in the world-」(OHP) 【判定結果:不一致】
「新たな世界で大事な何かを掴み取るADV」(メーカー説明)。一部に記憶の欠落があるもののおちゃらけで怖いもの知らずな主人公が、ヒロインの背中に翼が生えていたり肩に妖精乗ってる世界に痛みを伴った違和感を覚えてつまりはセカイ系。僕はというとおんなじポーズで表情だけ変わるヒロインにイタみを伴った違和感を覚えます。トラウマだのファンタジーだのOHPに解説があるけれども、どうでもいいことをいちいちくだらなくし相手(と僕)をとことん無気力にさせる才に長けた主人公が、それ自体病気の一症状でいずれ治るというのでもなければ、関わりあいになりたくないなあ。
→「ボクの手の中の楽園」(OHP) 【判定結果:一致】
六年戦争、帝国、失われた錬金術――古風といっていい重厚な西洋ファンタジー世界観を擁しつつも、女の子だけで構成されているという「薔薇騎士団」に、主人公の青年は浜辺に打ち上げられているところを助けられます。騎士というにはあまりにか弱しげでぶっちゃけ幼女と言ってしまっていいキャラデザは、しかし折り目正しく堂に入ったテキストと、民族音楽風味の趣きあるサウンドがていねいに取り成して、オリジナリティーを望むのは酷だけれど質実な作りにかなり好印象。「ボクの手の中の楽園」という幻想的なタイトルもいい。深い意味がなければそれでいいけれど、まさか陵辱調教モノに豹変したりしないよな~。
→「星空のメモリア Wish upon a shooting star」(OHP) 【判定結果:一致】
「星空学園ファンタジーADV」(メーカー説明)。天の川が良く見える展望台で、好きな女の子と再会の約束をした男の子が数年の後に戻ってくると、彼女は――。星空、学園青春、そしてファンタジーというドリーミー三種の神器を持ち出してきて、どうにも気後れしそうな予感をヒロインとのコミカルで意表をついたやりとりが見事にさっぱりで、朗らかに楽しいです。立ち絵の表情変化はもちろん屈託のない動きや、デコピンとか突っ込みいれるときズームアップしたりと実に活き活きとした演出は、潔癖なまでに可憐だけど生気を感じさせないキャラデザにジューシーな肉付けをして、またコレすっごいエロいんだろうなあ、アレでエロじゃそりゃタマランだろうなあと「AngelWish ~放課後の召使いにチュッ!~」で懲りてしまった僕はかえって怯んでしまう不甲斐なさを笑うがいいわっ。
→「桜吹雪 千年の恋をしました」(OHP) 【判定結果:経過観察】
「桜舞う学演華劇ADV」(メーカー説明)。唯一の肉親の死により、縁を頼って超セレブなお嬢様が通う学園に転入するも、いたって庶民で平凡な主人公は周囲にまったく馴染めなくて――というパジャマのボタンを掛け間違えるどころかひとつも掛かっておらず寒々しいけどもう慣れっこ的設定にあって、美麗というよりピントがいまいち合ってないキャラデザと、風流で愉快な色素をそれっぽく散りばめてあるものの「だから何が言いたいの?」と首をひねってしまうテキストは、主人公とヒロインの何にも描いていない。桜は咲いているのにちっとも舞ってこないような空虚さは、意図してのことだとしたらとっても意地が悪いです。ただまあ、ヒロインのひとりである桜森紅紗の、沢城みゆきを思わせる舌ったらずな演技は属性的に経過観察かなと。
→「死神の接吻は別離の味」(OHP) 【判定結果:経過観察】
「きっと死神に恋をするADV」(メーカー説明)。幼馴染で好きだった女の子に死なれ、あまつさえ死の危険に直面する機会が多くなって生に対する執着の乏しい、どこか老成した感のある主人公の人となりは、嫌いじゃない。義妹のわかりにくくわかりやすい"実践的"ツンデレ作法も楽しいけれど、フリル付いた和服姿の死神少女とか白猫の使い魔が出てきちゃっていろいろ"説明"してくれちゃうんだろうなあと思うと一気に興ざめしてしまうのは、僕が悪いのかなあ。冒頭の、幼馴染の彼女が海ではしゃぐモノクロの笑顔と、波の音にかぶさるように流れる放射冷却した涙のぬくもりみたいなギターサウンドに、つい涙腺が緩んでしまうのは確かに僕が悪いんだろうけれども。
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